羽毛布団のおはなしVOL.4
最後は羽毛布団のキルト方法(縫製方法)について。
羽毛布団は、生地を各部屋(マス目)をつくるように縫製し、
そこに掃除機のホースのような専用の機械で羽毛を充填していきます。
羽毛布団は長年使用すると、ダウンが千切れて、細かいゴミのようなものができます。
通常の縫製方法ですと、充填のときのホースを通す穴から他のマス目に細かくなったダウンが移動してしまいます。
「えり元の羽毛が少なくなった」「真ん中の羽毛が少なくなった」と思ったことはありませんか?
みなさんが目にする、羽毛布団の片寄りはこのようにして起こります。
そこで、縫製方法にひと手間かけて”片寄りを防止するキルト”をしてある羽毛布団を選んでみてください。
新品のうちは違いがわかりませんが、各マス目が独立しているので5年10年と使っていくうちに差がでてきます!
以前、25年ほど使用された完全片寄り防止キルトの羽毛布団をリフォームでお預かりしましたが、
全体的に均一なヘタリはあるものの、一部だけが薄くなるなどの片寄りが一切なく、感動したのを覚えています。
その他には、カラダに沿うように敢えて曲線状に縫製されているものなどがあります。
長く使ういい羽毛布団をお探しの方にはチェックしていただきたいポイントです!
4回に分けて羽毛布団についてお話させていただきました。
お探しの羽毛布団は、誰がどんな頻度でつかうものですか?
若い方ですか?年配の方ですか?それともたまに来るお客様?
ベストな羽毛布団はそれぞれ違いますので、あなたの羽毛布団選びのお手伝いをさせていただきます。
一番重要なのはやはり掛けて比べてみること!スペックだけではわからない、あなたの”寝心地”をみつけにきてくださいね。
お付き合いいただきありがとうございました!
【とみながマメ豆知識】